エスペランサ便り

洋画、横浜、ピアノ等について書こうと思います。クイーンの来日が楽しみです。

「黒鍵の多い曲が苦手」を克服するには

4歳の時に親が買ってくれたボロボロのハノン(250円)の1番のページの下に先生の字が書いてありました。「全部♯で、嬰ハ長調にして弾く事」。小学生の時にピアノを習っていた時、60番まで弾いた後に、最初から嬰ハ長調で弾いてみる練習をした記憶があります。先生に言われた事をちゃんと守って弾いていなかったので、ピアノが上達しなかったようです。「まいにち15ふんずつやること」とも書かれています。小学生にハノンを15分弾くと言う課題は、非現実的ですが。

 

リストのラカンパネラは、シャープがファ、ソ、ド、レ、ラと5つついている嬰ト短調gis moll)です。メロディはとらえやすいのですが、どの音が黒鍵でどの音が白鍵になるか臨時記号が出て来たり、譜面からはみ出た音符があると、わけがわからなくなりました。そこで、ミ、シ、臨時記号の音符は白鍵と意識をすることにしました。嬰ハ長調のスケールとアルペジオの練習は、ハノンに載っているのでラカンパネラを弾く前に一度弾いています。ハノンについては、1番から嬰ハ長調で弾いてみるのも、黒鍵を弾くのが苦手と言うのを解消できるかと思いやってみることにしました。

 

中学校では、中間テストが終わった後に、テスト問題でどこができなかったか原因を追究し、対策を考えようと言うレポートを出す宿題が出ることがあります。この方法は、大人がピアノを練習するときに、活用できると思いました。

自分が発表会でうまく弾けなかった曲は、しばらく弾きたくなくなります。でも新しい曲をやるより、数か月練習をして暗譜をした曲を弾けるようにしておく方が労力が少ないのです。

ショパンのバラード2番は、presto con fuocoの箇所が大変なので、繰り返し練習したのですが、その後に続く左手の半音階でうねりを出す所が、油断できない箇所です。自分は、左手で半音階を早く弾く事が苦手なので、普段から半音階の練習が必要だと感じます。左手も右手も跳躍で音をつかむ箇所が多いのですが、苦手な箇所はつまずかないで弾けるようになるまで、繰り返し弾いて慣れるしかないと思います。

 

ピアノレッスン② ラカンパネラ他

月に1回のピアノレッスンを備忘録としてまとめておくことにしました。

・バッハ平均律1巻6番フーガ

トリルを取るときに、反対側の手のリズムが崩れてしまいます。音符を数えて弾くようにしようと思いました。

 

・ラ・カンパネラ

見ていただいたのは、2回目です。教本によって小節の番号が違うようですが、私が使っているのは、格安のピアノピースギャラリー12(ドレミ楽譜出版900円)です。

27小節から29小節の箇所の弾き方で、リズムがおかしくなってきます。

右のメロディ ラシ ーシラ    ソラーラソ

左のメロディ ファソーソファ   シドードシ

アンダーラインを弾いた箇所の弾き方がおかしかったので、練習をしました。通しで弾く前に、苦手な個所を何回か弾いて弱点を克服したいです。

 

42小節から48小節の右手が飛ぶので、手が小さい自分には非常にやりづらいです。右手を斜めに向けて、指の腹で鍵盤を弾くように教わりました。今までそのような弾き方をしたことがなかったので、その弾き方に慣れるようにしたいです。レが1オクターブ

で上下する箇所です。

   レ        

  レ レ

 レ   レ

50小節から同音連打が出てきます。バイオリンなどのピチカート奏法に似ていると先生はおっしゃっていました。手前にはじくように弾きます。ツェルニー40番の中にもあったでしょうと言うので、チェルニーを見てみると22番に同音連打の練習がありました。

私が持っているチェルニー40番は、300円の値段ですが、小学5年生頃に使っていたと思われます。「指先だけで腕の重みを利用して弾く。手首を固くするとリズムが崩れやすいので注意。」と解説に書いていますが、小学生の時に教本の解説を読むことがなかったなと思います。

73小節から77小節まで半音階が続く箇所があります。この楽譜を見た時は、音がわかりづらく混乱しました。この箇所の演奏をYoutubeで聞いても、よく理解できません。でも、先生の所で一緒に音符を鍵盤でたどると音がわかりました。この箇所は、音を覚えてしまうしかないと思います。

ツェルニー40番の31番は、半音階の練習の曲です。両手の半音階で、左手で半音階を弾くのが苦手だと感じます。ツェルニーは不要と言う文を読むことがありますが、31番のような半音階の曲を難なく弾けるようにしておけば、ラカンパネラを弾く時にも役に立つと感じました。

今年の12月の発表会の曲は、ショパンノクターンの13番に決めました。冒頭の部分のみ見ていただきました。問題は、次のコーダが入る所で、指が足りないと感じる箇所です。ゆっくりと弾けば大丈夫と先生はおっしゃりました。(Op48-1はレントだし)。

 

やればできると言うのは本当か

やればできると言うのが、子供に接する時の鉄則。でも英語が大っ嫌いで、単語を覚えるのもかったるい、学校の英語の授業なんて下らなくて、英語なんか勉強しても何にも役に立たないと悪態をつく子にやればできると声掛けをするのは、難しい。

神奈川の中学3年生が高校受験をする場合、10月に出る中3前期の通信簿の成績である程度受験できる高校が決まって来る。中学時代は遠い昔だから、細かいことは覚えていないけれど、定期テストの前は家に帰ったら、夜寝るまで勉強をした記憶がある。インターネットなんてない時代だから、スマホYoutubeにうつつを抜かすと言うことはあり得なかった。

やればできると言うのは、少しでも良いから努力をした場合。英単語が覚えられなくても、今日は1から10までスペリングを書いて覚えようと決めてノートに書くことくらい、音楽を聴きながらとかテレビを見ながらでもできそうと思うが、英語が大っ嫌いな場合は、そういうことも不可能で無理と聞く耳を持たない。

社会に出て働く事と比較したら、学生でいられるのは、安泰な生活だけれど、10代の時はわからないと思う。自分も社会で働く事がどういう事かよくわからなかったけれど父親を見ていると、体調が悪くて会社を休んだ事は1日もなかった記憶がある。父は50歳を過ぎて脱サラをして会社を作ったが、失敗し、フランチャイズチェーン店も経験したが、60歳近くでサラリーマンに戻り、70歳まで働いた。大学を卒業してからその年齢まで働き続けるのは、大変な事だと思う。

やればできると言っても、できるようになるまでやることは実際難しい。30年以上のブランクを経てピアノを電子ピアノで練習しているが、ラカンパネーラが弾けるようになるのか、全く先が見えない。69小節までさらったけれど、ヘッドフォンをつけて電子ピアノで弾くのと先生のレッスンでグランドピアノを弾く時とは、感触が全く違う。YouTubeの「ラカンパネラへの道」(ジャズピアニストの根木マリサさんの解説)が演奏のポイントをわかりやすく解説していて役に立つ。但し物凄いボリュームなので、最後まではまだ見ていない。

ピアノ同好会のコンサートを聞きに行きました。

ピアノ同好会の発表会を聞きに行きました。皆さん心を打つ素晴らしい演奏で、心が洗われるようなひと時を過ごすことができました。コンサートの前に、会員の方が天国に召されてしまい、本日のコンサートはその方を追悼するコンサートになりました。

続きを読む

ピアノレッスン 平均律、ラカンパネラなど

これから月に1回習っているピアノレッスンの備忘録を書いて行こうと思います。ピアノをテーマにしたブログを少し見て回りましたが、ピアノだけの記事を書くのは無理なので、レッスンに通った後に、教わった事を記録し練習をするときに記憶に留めておこうと思いました。楽譜を撮影するのは、著作権にひっかかりそうなのでやめておきます。私は、30年以上のブランクを経てピアノを再開しましたが、練習は電子ピアノでヘッドフォンで行っています。電子ピアノでのピアノの上達は無理と言う意見もありますが、マンションの住宅事情により、通常のピアノの設置ができません。私と同じように長年のブランクの後に、ピアノを再開した人の一助になれば、幸甚です。

現在練習中の曲

バッハ 平均律第1巻 6番フーガ 二短調

プレリュードと比べると音を取りづらい箇所があります。トリルが沢山出てきますが、トリルの取り方を統一しました。保持音に注意して、ゆっくりと弾いてメロディを心の中で歌って進みたいのですが、メロディが覚えづらいです。ストレッタ(フーガの主題が終わらないうちに次の主題が始まる技法)があります。ゼクエンツ(反復同形)が出て来るところはクレッシェンドをかけて弾きます。来月には仕上げて、平均律の他の曲を弾きたいです。

 

リスト ラ・カンパネラ

12月の発表会で、ショパンのバラード2番を弾いたのですが、苦手な跳躍で失敗をしました。ツェルニー40番を終了して、リストの12の練習曲を使っていました。先生に跳躍が苦手なので、何か良い練習曲はないですかと聞いたところ、ラ・カンパネラを練習してみましょうと言うことになりました。ラ・カンパネラは難しそうで、自分は弾く事もないだろうと思っていた曲ですが、人生の折り返し点を過ぎた今、いつまでピアノが弾けるかわからないため、取り掛かることにしました。

ラ・カンパネラが入っている楽譜を買っても、とても他の曲は弾けそうもないのでピースを買おうと思いましたが割高です。ドレミ出版のピアノピースギャラリー12の中に入っていたので、この教材を買いました。この本には、愛の夢、革命のエチュード、黒鍵のエチュードノクターン(遺作)などが入っており、900円なので、格安です。

5小節から、左手の和音が3回出てきますが、私はここがスムーズに弾けないので繰り返し練習が必要でした。22小節目から始まる左のスタッカートの和音も音を覚えてないと、つまづきます。

31小節にあるオクターブは、勘違いをした音を取っていました。m.dは左手で取るのですが、ピアノの楽譜に出て来る略語には、悩まされます。英語かスペイン語で書かれていたら理解しやすいのですが。

私が跳躍が苦手なのは、脱力する訓練ができてないからだと思います。力が入っていたら、飛べません。子供の頃にピアノを習っていた時は、脱力と言う概念は教わらなかったと思います。またペダルの使い方も教わった記憶がありません。ペダルは自分で意識して練習をしないとうまくならないと先生から聞きました。

 

ショパン ノクターン4番(Op.15-1)ヘ長調 アンダンテ・カンタービレ

この曲の中で自分にとって難しいのは、Con fuocoの部分です。右手と左手が合わなくなってしまうので、音符を6個ずつ数えて、頭が合っているか確認して弾く練習が必要です。

 

 

 

 

子供の時に習っていたピアノ

f:id:esperan3:20190527164914j:plain

河出書房のクラシック全集

ピアノは4歳から中学1年まで習っていました。発表会に出たのは小学校5年のアルプスの夕映えを演奏したのが最後なので、ピアノの面白さがわかる以前にやめてしまい残念です。ピアノの先生が自宅に教えに来てくれる今思えば、贅沢な環境で習っていました。音大の声楽家の先生に教わっていたので、ソルフェージュや調音なども行い、コンコーネの歌を歌いました。ハノン、チェルニー40番、バッハインベンション、ソナタアルバムの2とシューベルトのアムプロンプチュとモーメントミュージカルの一部まで進んで辞めてしまいました。辞めた理由は、ピアノの先生が結婚のため、通えなくなったからでした。

高校生の時に1年ほど農大の父の後輩で、横浜交響楽団の打楽器を演奏をしている方からピアノを教わりました。その先生も家に通ってピアノを見てくれました。納豆屋さんの自営業をされている方でした。ソナタアルバムのやり直しは、さすがにつまらなかったのでショパンを弾きたいと言ったところ、ワルツの一部を見てくれました。その後高校3年になって受験勉強をするため、ピアノとは無縁の生活をおくることになりました。

ピアノを弾く習慣がなくなってしまうと、家にピアノがあるのに全く触れなくなってしまいました。亡き父が買ってくれたピアノは、象牙の鍵盤でできていました。ピアノは4歳の時に家に来たのですが、当時の父の給料では高い買い物だったと思います。埼玉の公団住宅日本住宅公団は、今のURでしょうか。公営住宅とは違うようです。都心で働いている30代位の若い夫婦が多かったようで、団地の楽しいイベントが沢山あった記憶があります。)でピアノを弾いていました。当時のテレビアニメの鉄腕アトムなどを弾くと、男の子が面白がって、団地の外に集まったようです。ピアノ殺人事件が発生する以前ののどかな時代でした。

私が6歳の時に、父がルービンシュタインのコンサートに連れて行ってくれました。当時の自分に理解できたか不明ですが、大人しく聞いていたと思います。家に河出書房が出版した豪華なクラシックレコードと解説本がありました。そのLPを何度も聞きました。小学校2年の頃に夢中になって聞いたのは、チャイコフスキーのピアノコンチェルト1番です。

8歳の時に埼玉から横浜に引っ越しをしました。担任の先生が、音楽の時間に伴奏をして欲しいと言うので、オルガンで伴奏をしました。当時の音楽の教科書には、駅馬車などの西部劇のテーマが載っていたと思います。ピアノ用の楽譜はなく、耳コピーでの演奏です。

中学校の入ってからは、ピアノはやめていたのですが(剣道部に入っていました。)クラス単位の合唱のイベントで、ピアノを伴奏することがありました。音楽の時間の後に当時好きだった洋楽やJpopを弾いて遊んだ記憶があります。

大学に入ってから、先輩や従妹の結婚式でオルガンやピアノの演奏を頼まれたことがありました。社会人になってから、アメリカ人の友人ができ、帰国後にアメリカの実家に招待してもらったことがありました。家にピアノがあったので、ショパンなどを弾くと喜ばれました。友人のお父様は、若い時は会社を経営していましたが、ハウスビルダーでもあり、自分の家を建ててしまう人でした。ジャズピアノをとても上手に演奏していました。

結婚後賃貸マンションで暮らしていましたが、音の出る楽器は禁止であることとピアノを買う余裕がないため、本当にピアノとは無縁の生活になりました。

私がピアノを再開したいと思ったのは、親父バンドで楽しそうにベンチャーズを聞く人たちの演奏を聞いたからです。マンションを購入し引っ越しをしたのを機会に、電子ピアノを購入しました。自分一人で練習をするのには、どこから手を付けて良いのかわからないので、ネットで家の近所で習うことができるピアノ教室を探し通うことにしました。そのピアノ教室で月に1回ピアノを習っています。

今練習をしている曲は、バッハ 平均律6番フーガ、リスト カンパネラ、ショパンノクターン4番(Op15 No.1)です。またの機会にどのように教わったか書きたいと思います。